具体的な症例 最近の症例をご紹介します


座骨神経痛(80代男性・スポーツジム通い)

 

[症状]

ジムのスタジオトレーンイングでズンバを踊っていたら、腰が痛くなり脚にも違和感が出て上手く踊れなくなった。接骨院や整形外科で治療を受け、一時は入院までしたが治らなかった。レントゲン検査の結果では、腰椎などに異常は無いと言われた。

 

[当院の治療]

座骨神経痛は腰部脊柱管狭窄や腰椎椎間板ヘルニアなど腰椎の問題で起こる場合もありますが、腰椎に異常が無くても起こる場合があります。それが梨状筋症候群です。腰椎45番の間から両脚に伸びる座骨神経を、その通り道にある梨状筋のコリが圧迫することでその先の脚に痛みや痺れが起こる障害です。

 

お尻の奥の筋肉群を解す施術を丁寧に行ってゆきました。週に1回、一月程通院してもらったところ、最初は施術に伴った痛みも最後はほとんど無くなり、腰や脚の痛み、障害も同時になくなりました。今では以前のように元気にズンバを楽しんでいます。


 首・肩の慢性的こり60代男性・元高校教師)

[症状]

仕事がら、デスクワークなどですぐに首が回らないほどにこります。施術の後は楽になるのですが、一週間もするとまた回らなくなります。

 

[当院の治療]

毎回、首肩をメインに丁寧に解してゆきます。こうしたこりは過度な集中や緊張で、斜角筋という本来首を前後左右に曲げる際に使う筋肉を、胸式の浅い呼吸で過剰に使ってしまうことで起きることが多いのです。できる限り深い呼吸と適度な休憩を心がけていただいています。 


左腰の鋭い痛み(40代女性・小学校教師) 

[症状]

首肩のこり以外に腰にこりがあり、特に左の腰に鋭い痛みがある。以前、整形外科で腰椎の45番に滑りがあると診断され、その箇所は怖くて施術されることを避けてきた。

 

[当院の治療]

 

痛みがあるが施術されるのを避けてきた箇所を本人に触ってもらうと、腰椎45番ではなく仙腸関節の周辺でした。誤解を解き、仙腸関節痛のしくみを良くご説明したのち、施術してゆくと劇的に鋭い痛みが解消されました。この仙腸関節痛の施術は、ゴッドハンドなどと言われ芸能人もよく利用するという施術家がテレビで実演する施術で、一度の施術で劇的に改善するのが特徴です。 


鋼鉄のような背中 (40代男性・教員)

[症状]

慢性的に肩、背中、腰がこっている状態。

 

[当院の治療]

最初の触診の際、そのあまりの硬さに驚きました。毎週金曜日夜、肩、肩背部、を中心にかなり強めのマッサージを施すと症状は軽減しましたが、翌週また硬さが戻っている状態が繰り返されました。その週の仕事のきつさが身体の硬さで分かるようでした。リハビリメニューとして適度な運動を薦めていたのですが、忙しくてなかなか実行する時間が無いとのことでした。ところがある日、ひょんなきっかけでお嬢さんとWiiFit(健康ゲーム機)を一緒にやる習慣ができ、身体の硬さが別人のように改善しました。それでも普通の人に比べればまだ硬く、治療とWiiFitによるリハビリは続きました。 


腰椎上部の深い位置の痛みと左腕全体の痺れ40代男性・宅配等自営)

 

[症状]

全体的にプロ野球選手のように筋肉が発達した体形。ただ、腰椎上部の深い位置に骨にこびり付いたようなトリガーがあり疲れると痛み出す。同時に腰とお尻の奥に痛みが生ずる。また、左腕全体に違和感が有り、特にうつ伏せで寝ている時などに痛み出す。

 

[当院の治療]

トリガーが発生している筋肉は多裂筋または腰方形筋などのかなり深い位置の筋肉と思われ、それ以前の広背筋、脊柱起立筋群をよけて施術する必要があり、技術が必要になります。

腰と背中の表層中層の筋肉を解した後、深い位置のトリガーを施術してゆきます。

 

左腕の痺れは、小胸筋のトラブルから来ていると判断されます。小胸筋が疲労すると腕全体に関連痛が発生するからです。鎖骨下辺りの肋骨間にある小胸筋のトリガーを施術してゆくことで腕の違和感も解して行きます。 


 膝痛で上手く歩けない(70代男性・定年生活)

[症状]

定年間近から膝が痛み出し、上手く歩けなくなった。自己の軟骨細胞を培養して膝関節に注射で移植する治療を受けたが効果が無かった。

 

[当院の治療]

膝痛は膝だけの問題で起こるのではなく、下半身全体の筋肉の問題が関係してきます。そこでマッサージオイルなども使って膝周辺と下半身全体の筋肉をほぐしてゆきました。また、週一回の施術に加え、リハビリトレーニングを毎日自宅でやってもらうようお願いしました。本人がやる気になるまで、結構時間がかかりましたが、通院に一緒に付き添って来られる奥様の応援もあって、リハビリトレーニングが続くようになりました。こうなればしめたもの!毎週の施術のたびに少しずつ良くなっています。


、肩、背中、腰、お尻、脚のこり(30代女性・妊娠中)

[症状]

妊娠前から首、肩、背中、腰、お尻、脚、つまり全身のこりで定期的に通院。妊娠後、さらにこりが強くなった。

 

[当院の治療]

妊婦さんなので、お腹に負担がかからないよう抱き枕を使い横向きで施術します。妊婦さんは、お腹の赤ちゃんの重さで骨盤が開き過ぎないようお尻の奥の筋肉群が頑張って疲れが溜まります。お腹が重いので反り腰になり腰にも負担がきます。こりが酷い箇所はマッサージオイルを使い施術します。質の良いマッサージオイルは、施術時の痛みを軽くすると同時に深く浸透して痛んだ細胞のダメージを修復する作用があります。

その甲斐あって毎回「生き返ったわ!」と喜んでくださいます。赤ちゃんもお腹の中で順調に育っているようです。オギャーがもうすぐ聞けそうです。 


五十肩 (50代男性・会社役員)

[症状]

右腕が上がらない。

 

[当院の治療]

五十肩は痛みが酷く炎症を起こしている段階では安静が必要ですが、上がらなくなってから1ヶ月ほど経過しており、炎症は起こしていなかったので、指圧とストレッチの組み合わせの施術を試みました。毎週1回の通院を1ヶ月ほど続けていただいた結果、ほとんど普通に腕を上げ下ろしできるようになりました。お勧めした自宅でできる五十肩によく効くストレッチもキチンと実践していただいたようでした。 


ギックリ腰 (30代男性・理容師)

[症状] 

仕事中、急に腰が抜けた感じになり何かに掴まってそっと歩くのがやっと。腰を曲げられない。 

 

[当院の治療] 

ギックリ腰に限らず腰痛の原因は色々あります。内臓疾患からくる場合もありますし、足のシビレなどを伴う場合は、腰椎に何らかのトラブルがある場合も考えられます。筋肉の障害が原因の場合も、使いすぎや急な動きなどで腹筋や背筋が肉離れを起こした場合などは、炎症を鎮めるために湿布などして暫く安静にすることが必要です。

 

以上はマッサージ治療の対象ではありません。ただ、この方の場合、そのどれにも当てはまらず、触診してみると明らかに腰部背筋と梨状筋などの深部臀筋がかなり固くなっており、慢性的な筋肉の疲れが原因と思われました。そこで、それらの部位を慎重に揉み解して行くと、案の定、腰部にトリガーが現れました。少し強めの指圧でトリガーのリリースを試みたところ、30分あまりの治療で普通に歩けるようになりました。 


(続く)