福島第一原発の事故は日本に深刻な問題を突きつけた。安全で経済的だと言われ続けてきたシステムがそうで無かったことが分かった。
経済成長の原動力の一つとして燃え続けてきた第三の火原発は、実は生態圏を脅かす天界の火だった。それまでのエネルギーのおおもとは太陽エネルギーを植物が光合成によって炭水化物に変換したものだ。薪を燃やして得るエネルギーしかり、石炭・石油などの化石燃料によるエネルギーももとは同じだ。第二の火の電気エネルギーも、生態圏内の自然現象を利用したものだ。ところが、原子力は太陽そのものを地球上に持ち込んだようなもので、生態圏の自然現象の枠を超えている。
原発の安全を保障する為には最悪の事態を想定しなくてはならないことが今回分かったが、同時にそれは現実的ではないこと、仮に対策が立てられたとしても採算が合わないものになることが今回明らかになったのではないだろうか。
では明日のエネルギーをどうすれば良いのか?それは生態圏内の自然現象を利用し、かつ生態圏を汚さない太陽エネルギー循環型のものということになろう。つまり、太陽光発電、風力発電、水力発電、潮位発電、バイオマス、水素、などだ。 そして原発のように特定の地域の人々に犠牲を強いるのでは無く、農産物のように地産地消でいったらどうだろう?エネルギー政策にも地域の独自性があって良い。
それでは、今の経済が支え切れない?だったら経済の方を身の丈にあったものに戻せば良いのだ。経済成長に限界が来ることは簡単なロジックだ。人類は自然破壊と天界の火で身の丈以上に繁殖し過ぎた。地球の生態圏はもうボロボロだ。
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